亀屋万年堂の店舗やナボナの販売はどうなる?シャトレーゼによる買収の影響は?

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「ナボナ」で知られる東京・自由が丘発祥の老舗和菓店の亀屋万年堂が、日本の山梨県甲府市に本社を置く菓子製造メーカーのシャトレーゼホールディングス(HD、甲府市)によって買収されたことが発表されました。
今回は、買収されたことによる亀屋万年堂の店舗が今後どうなっていくのか、また東京では非常にポピュラーなお菓子として知られる「ナボナ」の販売はどうなるのか、シャトレーゼによる買収による影響について、かつて同じように買収された福岡の菓子製造会社”さかえ屋”の例と比べながら考察していきます。

亀屋万年堂のナボナとは?

ナボナは、亀屋万年堂の看板商品で、ふわふわのソフトカステラで、イタリアンクリームを挟んだブッセです。

ナボナはお菓子のホームラン王です。

元読売巨人軍の王貞治選手が出演したナボナのテレビCMで使用されたのがこのキャッチフレーズです。
かつて読売ジャイアンツで同じチームメイトとして戦った、亀屋万年堂の元会長、國松彰さんとの縁から王さんはCMに出演することになったそうです。
王さんは当時、ホームラン王として「世界の王」とも呼ばれた偉大な選手。
関東ローカルとはいえ、王さんのテレビCM効果は抜群で、ナボナは亀屋万年堂を代表するお菓子となりました。

ところが、今では王さんを知らない世代の若者がいたり、ナボナ自体にも商品として独自性に欠けるとの声も上がっています。

亀屋万年堂のナボナはシャトレーゼで販売される?

東京・神奈川を拠点とする亀屋万年堂。
今回、全国展開しているシャトレーゼHDによる子会社化により、看板商品のナボナがシャトレーゼで販売されることがあるのでしょうか?

ここで、2015年に同じく買収された”さかえ屋”を例に考察をしていきたいと思います。

ここで簡単に、さかえ屋の歴史をご紹介しますね。

1949年:福岡県飯塚市で創業者の中野モモヨが飯塚市内で菓子小売を開始
1953年:「合資会社さかえ屋商店」を設立して法人化
1958年:飯塚市内に直営店を開く
2012年:粉飾決裁により経営陣の退陣、銀行の融資により再建を図る
2015年:シャトレーゼホールディングスが全株式の3分の2を買収、社長の交代
飯塚市内から始まった直営店は、その後、福岡県全域を中心に、佐賀県、熊本県、大分県にまで広がり、その店舗数は約100店舗にまで及んでいます。
いわゆる西日本ローカルとも言えるさかえ屋ですが、看板商品として挙げられるのが1984年に発売された『なんばん往来』です。
アーモンド粉を100%使用し、国産バターをたっぷりと練り込んでしっとり焼き上げたスポンジを、512層に折り込まれたさっくり繊細なパイ生地で包んだ焼き菓子。
福岡県民にとっては、どこか懐かしい、お土産にも定番のお菓子です。
シャトレーゼに買収されたさかえ屋は、その屋号はそのまま残し、社員の削減もありませんでした。
さらに、この『なんばん往来』がシャトレーゼの店舗で販売されることになりました。
販売会社が、”シャトレーゼ”に変わっていますね!
ほぼ九州のみでしか販売されていなかった『なんばん往来』が全国のシャトレーゼで当たり前に変えるようになったのは、福岡県民としても喜ばしいことです。
上記のことからも、今回の亀屋万年堂の看板商品である『ナボナ』も、いずれ全国で買えるようになる可能性が高いといえます。
ネット上にも、喜びと期待の声が上がっているようですね!

シャトレーゼでナボナを売ってくれるなら朗報。関西人は知らないんだよ

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ただし、すでにシャトレーゼにも、ナボナと同様のブッセタイプの商品がありますので、どのように差別化を図るのか、あるいはシャトレーゼのブッセがそのままナボナに入れ替わるのか、具体的なことはわかっていません。

いずれにせよ、私自身、ナボナの存在を知りませんでしたし、今後シャトレーゼで買えるようになったらぜひ一度食べてみたいと思います。

亀屋万年堂の店舗はどうなる?

現在、東京・神奈川を中心に約30店舗を展開している亀屋万年堂。
シャトレーゼによる買収後、亀屋万年堂の店舗はどうなっていくのでしょうか。

先のさかえ屋の例を見てみると、買収当時、屋号はそのまま残されたものの、徐々にさかえ屋の店舗は少なくなっているようです。

確かに、さかえ屋のサイトを見ても閉店情報が目につきます。
以前にさかえ屋があった場所が、シャトレーゼに変わっていることは、福岡県民の私もよく見かけていました。
もともと、関東地区を中心に30店舗ほどしかない亀屋万年堂ですが、同じようにこのままシャトレーゼに変わってしまうのでしょうか?

一概にそうとは言えないようです。
今回、亀屋万年堂の買収に踏み切った、シャトレーゼHDの斉藤寛会長は、以下のように語っています。

「ギフト中心の亀屋万年堂に、シャトレーゼが持つデイリーの和菓子を入れて活性化させる。2021年度、山梨でまず新たな亀屋万年堂の店舗を一から作り上げる。売り上げ1億円以上の売れる店舗を示し、フランチャイズチェーン(FC)での出店を募集して全国展開する」

つまり、恐らく業績次第ということになるとは思いますが、”亀屋万年堂”というお店が全国にできるということですね!
山梨県での、第1号店オープンが楽しみです。

亀屋万年堂への買収による影響は?

もともと、シャトレーゼHDが今回、老舗和菓子店の亀屋万年堂を買収した背景には、和菓子のブランドイメージが弱いシャトレーゼが、知名度の高い和菓子ブランドを配下に置き、和菓子分野においても全国で攻勢をかけたいという斉藤寛会長の狙いがあるようです。

また、亀屋万年堂の経営体制についても、創業家の引地大介社長がそのまま率いることとなっており、シャトレーゼから各部門に5名の幹部を派遣したものの、基本的には変更なく、既存の経営を継続していきます。

買収時に、亀屋万年堂の従業員300名の雇用も維持することを発表したシャトレーゼHD。
今後、亀屋万年堂をシャトレーゼに取り込む方向ではなく、亀屋万年堂のブランド力を借りて、後継者不足に苦しんでいる和菓子ブランドを活気づかせたいという思いもあるのではないでしょうか。

今回の買収を前向きにとらえ、亀屋万年堂の老舗の良さと、勢いのあるシャトレーゼの販売力で、和菓子分野を盛り立ててほしいですね。

まとめ

今回は、買収が発表された亀屋万年堂の、今後の展開について考察してみました。
シャトレーゼは、どこにでもあって気軽に入れますし、安くておいしいお菓子を提供してくれる優良な会社だと思います。
買収を受け、傘下となった亀屋万年堂が、今後どのように和菓子分野に旋風を巻き起こしてくれるか、楽しみにしたいと思います!

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